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ADR-0031 プレイの代償として、歩以外の資源の支払いを許す

状態accepted
決定日2026-08-28
区分ゲームデザイン

背景​

ADR-0022 は、プレイのコストを歩に一本化し、**「HP はページのプレイでは一切減らない。被弾でのみ減る」**と決めた。

ただしそこで却下されたのは **「HP をそのまま双方向の共通コストにする」**案である。理由は「HP が毎ターンの支払い通貨とラン全体の消耗資源を兼務するという ADR-0001 の元問題に戻る」ことであり、ページ固有の代償としての支払いは検討されていなかった。

ADR-0030 で効果を変数と作用に分解したことにより、減ったHP[プレイ] と 使用した通貨[プレイ] を参照可能な累計量として定義するかどうかを、明示的に決める必要が生じた。定義しなければ「大きな効果に、歩とは別の大きな代償を払う」というページが永久に作れない。

決定​

プレイのコストは歩に一本化されたまま。ただしページ固有の作用として、HPと通貨の支払いを許す。

  • 共通コストにはしない。 全てのページが払うのは歩だけである
  • HPを払うページは、それ自体が例外として設計される。 払う量と得るものは、そのページの作用列に書かれる
  • 通貨を払うページは、特定の性格に寄せて配る。 全域に配ると通貨がルート選択から切り離される
  • 敵は通貨に作用してはならない。 戦闘中の通貨も、ステージクリア報酬の通貨量も対象外である

却下した案​

案却下理由
HPコストを禁じ続ける(ADR-0022 の字句どおり)「大きな効果には大きな代償」という設計余地が丸ごと失われる。ADR-0022 が守ろうとしたのは共通コストの一本化であって、ページ固有の代償ではない
HPを双方向の共通コストに戻すADR-0022 が却下したとおり、HPが支払い通貨とラン資源を兼務する問題に戻る
通貨コストのページを全域に配る通貨は「戦闘に勝った回数の関数」であり、ルート選択によって大きく変わらない。全域に配ると、通貨が古物商での二択から切り離される
敵にも通貨を奪わせる通貨の収支がルート選択ではなく戦闘の成否に左右され、ADR-0008 が置いた「ルート選択がビルド選択である」構造が薄まる

影響​

  • R3 の測り方が変わった。 「1戦闘のHP総消費 ÷ 最大HP」は、被弾によるHP減少に限定して測る。自傷と被弾を合算すると「消せなかった Intent の量」という指標の意味が失われる(バランス)
  • 通貨の消費先が古物商だけではなくなった。 進行と経済 の「主要な使い道は古物商でのページとHPの二択」は、通貨コストのページを積んだデッキでは三択になる
  • 柱5 は保たれる。 歩が唯一の予算であることは変わらず、一部のページがそれに加えて別の資源を賭けるという構造になる
  • HPが減る経路が2つになった。 敗北条件の一方(HPが0になる)へ、プレイヤー自身の選択からも到達できる