ADR-0018 破るときの報酬を数直線上の距離で対称に決める
| 状態 | superseded |
| 決定日 | 2026-08-11 |
| 区分 | ゲームデザイン |
| 置き換え元 | ADR-0016(superseded) |
| 置き換え先 | ADR-0027 |
この決定は ADR-0027 に置き換えられた。 「破ると
\|銘 − 刻\|を賭ける。方向は関係ない」という核は生きている — その上にページごとの倍率が掛かるようになった。理由は ADR-0027 に記載。
死語
この ADR は 2026-08-11 時点の語彙で書かれている。 本文の次の語は、いま通じないか別の意味になっている。現行の定義は 用語集 にある。
| 本文中の語 | この ADR での意味 | 現在 |
|---|---|---|
| 崩壊ライン | 綻びの累積がこの値を超えると敗北した | 廃止。綻びを上げること自体に危険はない(ADR-0027) |
| 栞(を挟む) | 軌跡上の障害物を退けるための操作 | 廃止(ADR-0023) |
| 白紙ページ | 敵に焼かれて効果を失ったページ | 両面とも書かれていないページ(ADR-0025・ADR-0028) |
| 手札 | ターン終了時に全て捨て、毎ターン規定枚数まで補充された | ターンをまたいで残る(ADR-0026) |
| 破却効果 | そのステージ限定で持続した | ラン永続(ADR-0022) |
| 歴史/神話マス | 歴史は低い銘、神話は高い銘のページを配った | 歴史は中くらいの銘、神話は両極端の銘(ADR-0029) |
背景
ADR-0016 は破るときの報酬を数直線上の距離で決めたが、方向によって報酬の種類を変えた(過去側なら綻び、未来側なら破却効果の強化)。
その根拠は「まだ起きていない未来を破っても因果は歪まない」だった。これは 柱1 と矛盾する。
柱1 はデッキを**「自分自身の本(自分紀)」と定義し、銘を「その場面が起きた/起きるはずの年齢」と定義している。つまり未来のページも既に書かれている。** 書かれた本から未生の年を破り取れば、因果は当然歪む。ADR-0016 の非対称は、メタファーより後から付けた理屈のほうを優先していた。
決定
破ると |銘 − 刻| を賭ける。方向は関係ない。
| 量 | |
|---|---|
| 綻び | |銘 − 刻| 年 |
| 破却効果 | 基礎値 + |銘 − 刻| に比例した強化 |
因果の歪みは、いまの自分からの距離に比例する。過去も未来も同じ。
- 刻の真上のページ(銘 = 刻)を破っても何も起きない。 綻び 0、破却効果は基礎値のみ
- 白紙ページを破ったときも綻びは距離ぶん上がる。破却効果は得られない
- ペンで書き込むときの綻びは固定値のまま(ADR-0016 から継承)
- 戦闘中に破れるのは手札のページのみ(ADR-0016 から継承。栞・ペンも同様)
- 綻びの単位は年(ADR-0016 から継承)
却下した案
| 案 | 却下理由 |
|---|---|
| 方向で報酬の種類を分ける(ADR-0016) | 「未来は歪まない」という根拠が柱1のメタファーと矛盾する。本は既に全部書かれている |
| 綻びだけ対称にし、破却効果の強化は廃止する | 綻びと破却効果が独立し、「カードが効果を決め、位置が値段を決める」という2軸にはなる。ただし遠距離破りが高いだけで得をしないため、賭けにならない |
| 綻びは対称にしたうえで、未来破りに「寿命上限が下がる」代償を課す | 対称にした時点で未来破りには既に綻びという代償がある。二重に課す理由がない |
| 綻びも破却効果も方向で非対称のまま | 同じ距離で未来破りが一方的に得になる |
影響
- 焼ける方向が2つになった。 低い刻から最果ての未来を焼くことも、天井から幼少期を焼くこともできる。どちらも「焼き払って脱獄する」
- 刻の近くにある白紙ページは、綻び 0 で掃除できる。 遠くを焼かれたときだけ掃除に綻びを払う。敵がどこを焼くかが、そのまま自壊の強制量になるという性質は保たれた
- 平均的な破り1回の大きさが実質2倍近くになった(手札の中で最も遠い札を、どちらの向きからでも選べるため)。突破ライン・崩壊ラインを バランス 側で引き直した
- 歴史/神話の意味が変わった。 ADR-0016 では「燃料 vs 高度」だったが、対称化によりどちらも綻びの燃料になる。デッキの銘の広がりが焼ける総量を決め、刻の位置がいまどちら側を焼けるかを決める
- 「綻びは過去側からしか供給されない」という ADR-0016 の帰結は失われた